設計部スタッフブログ
~リベストらぼ~

国の基準を満たせば安全?快適?

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みなさんこんにちは
ゴールデンウィークを利用して
読書の習慣でも身につけようと
気になる本を5、6冊購入したのですが、

全然進みが遅く。。。cheeky
6月に入り
ようやく一冊読み終えられそうです




かかりすぎかと思いますが、
ひとまず1冊読み終えた事に
達成感を感じていますsmiley
泡渕です
(^^)/


読書に限らず、
新しく見聞きした事がきっかけで
今まで常識だと思っていたことが
「実は違った
「考え方が変わったfrown
なんて事はよくある話ですが


建築においても
「よく見かけるから」
「国が定めている基準だから」
と常識だと思っていたことが
よくよく調べてみると
本当にそれでいいの?


と考え方が変わる部分があります



例えば
「耐震等級」

1、2、3と
区分があ
る中で
建築基準法で定められた耐震性能は
等級1を満たせばOKですが

耐震等級1が安全かといえば
そうでもあ
りません


耐震等級1は
「震度5強程度の地震では
損傷が認められない建物とし、
震度6から7程度の地震で
倒壊・崩壊しない建物」
としています



「なんだ倒壊しないならいいじゃないか」
と思う方もいるかもしれませんが



1度の震度6、7程度の地震で倒壊しないだけで
2度目に耐え
る保証はない、


倒壊しないだけで
住み続けられる事を保証している訳ではない
のです



折角頑張って建てたお家が
たった1度の大地震に遭遇しただけで
住めなくなってしまうのは
悲しいで
すよね


さらに震度6以上の地震は
2011年(東日本大震災時)に4回
2016年(熊本地震時)に4回
2018年(北海道胆振東部地震時)に1回
2019年に1回
2021年に1回
ここ10年間に11回観測されていますfrown

一生に一度の規模ではないのです


「1度命だけを守る家」
よりも

「命を守ってくれて住み続けられる家」
の方が良いですよね?


ですのでリベストでは
耐震等級3をおすすめしているわけなんですsmiley



続いては
「省エネ基準」

についてです


まず
「日本の省エネ基準は決して高くはない」
です


建物の省エネ性能を示す数値に
UA値(外皮平均熱貫流率)という
建物の熱の通りやすさを示すものがあるのですが、



現在国が定めている基準で
岩手の市町村の大半が該当する
省エネ地域区分3地域では0.56以下と
定められています。



この国で定める基準を
満たす住宅の
省エネ性能はどれほどなのかというと



「冬の最低の体感温度が概ね8℃を
下回らない程度の性能」
だそうです



しかしWHOが定めている
最低室温基準は

「18℃」


これは18℃を下回ることで
様々な健康被害のリスクがあると
考えられているからです



日本の基準非常に低いですよね?


ですのでリベストでは
国の基準ではなく
HEAT20の基準を参考にした家づくりを
進めている訳なんですね


具体的な数値を言いますと
弊社ではUA値0.24~0.26の住宅を標準としております
(HEAT20の基準のG2グレード以上)


つまり

国が定める省エネ基準の住宅の
2倍以上の断熱性能があるわけなんです



と二つ事例を挙げてみたのですが
いかがでしたか?



国で定めている基準が
必ずしも安全、快適につながるわけではない
という事が少しわかっていただけたかなと思います


みなさんのより良い家づくりのお役に立てたら
幸いです



それでは
(^^)/