おばんです。
設計部 佐々木です。
今日は弊社で使用している
換気システムについてご紹介します。
そもそも、
住宅の24時間換気というのは、
2003年に建築基準法で義務付けられた、
住宅の居室を2時間に1回換気する。
といった法律に基づいて設置されております。
法律で義務付けられていなかったとしても
高気密高断熱住宅を
建てている弊社では
建物の換気は非常に重要な
性能の一つになります。
24時間換気の中には
大きく分けると3種類あります。
第一種換気(機械給気、機械排気)
第二種換気(機械給気、自然排気)
第三種換気(自然給気、機械排気)
![](https://www.live-best.co.jp/blog/labo/bi-data/img/t_20210731193150_w_350_h_148_736kf1p8dbgsrv4n.jpg)
一種換気の中にも
熱交換型と、熱交換をしない
方式があります。
更に熱交換型の換気の中にも
顕熱式のみの換気と
潜熱を含めた全熱式の
換気があります。
簡単に申しますと、
顕熱とは、温度で湿度の影響を受けない熱
全熱とは、温度と湿度の両方のこと。
弊社リベストでは、
全熱式の熱交換換気システムを
使用しております。
![](https://www.live-best.co.jp/blog/labo/bi-data/img/t_20210731193306_w_350_h_147_ebvttbhczy836cym.png)
まず、顕熱についてですが、
熱交換型の換気は
外気が33度の時に、室内に約27.4度の
空気を給気します。
熱交換のついていない換気では、
33度の空気がダイレクトに
室内に給気されます。
その差は5.6度で、
2時間に1回の空気の入れ替わりがある
換気量ですので、熱交換型の換気システムは
冷房負荷を減らす事が出来ます。
次に、潜熱ですが、
外気33度85%の空気が屋内に27.4度74%で
給気されます。
たった11%の低減か!
と思われるのですが、
1立米あたりの水分量で比較すると、
33度85% 30.3g/立米
27.4度74% 19.8g/立米
となり、
約34%の湿気を低減している
ことになります。
例えば同じ室温25度でも
50%の室内と、70%の室内では
快適性が全然違いますよね!
全熱式の熱交換換気は
快適な温湿度環境を作りやすい。
といったメリットがあります![](https://www.live-best.co.jp/blog/labo/bi-libs/ckeditor/plugins/smiley/images/emoji_flair.gif)
しかも、電気代もお得です![smiley smiley](https://www.live-best.co.jp/blog/labo/bi-libs/ckeditor/plugins/smiley/images/emoji_sun.gif)
後ほど説明します。
夏だけでなく冬場も
威力を発揮します。
顕熱のみの熱交換換気では、
室内で調理した水蒸気や、
室内で物干しした水分を
全て外部に排出しているのに、
加湿器によって屋内を加湿する。
これって凄く無駄ですよね!
全熱式の熱交換換気であれば、
外部に排出する水分も抑えることが
出来るため、
加湿器を使用することが
ほぼありません。
冬場に屋内に物干しをすれば
湿度40~45%は保つ事が出来ます。
大切な電気代を計算してみます。
条件は同じ性能(UA値0.25)で127㎡(約38坪)の
建物で換気方式を変えて
一次消費エネルギーと電気代を
1年間でシュミレーションしてみます。
冷暖房方式は全館連続運転です。
電気代は1MJ=3.07円として計算
第三種換気(自然給気、機械排気)
暖房時 一次消費エネルギー 32,935MJ
冷房時 一次消費エネルギー 1,908MJ
換気 一次消費エネルギー 1,093MJ
合計 35,936MJ
電気代にすると、
110,323円(1年の冷暖房+換気)
第一種換気(熱交換無し)
暖房時 一次消費エネルギー 32,935MJ
冷房時 一次消費エネルギー 1,908MJ
換気 一次消費エネルギー 4,192MJ
合計 39,035MJ
電気代にすると、
119,837円(1年の冷暖房+換気)
第一種換気(熱交換有り)
暖房時 一次消費エネルギー 26,071MJ
冷房時 一次消費エネルギー 1,908MJ
換気 一次消費エネルギー 4,192MJ
合計 32,171MJ
電気代にすると
98,764円(1年の冷暖房+換気)
となります。
まず、一種換気との比較ですが、
一種換気は換気のエネルギーは少ないのですが、
熱交換が付いていない為、
暖房負荷が大きく、
全体でも約11万円の冷暖房+換気となります。
次に一種の熱交換無しは
換気のエネルギーも大きく、暖房負荷も
大きい為、約12万円と一番高くなります。
最後に一種換気の熱交換有りは、
暖房時のエネルギー消費が少なくなり、
換気でエネルギーが掛かったとしても
十分に他の換気方法より
一次消費エネルギーを減らすことが
できます。
更に全熱式を
シュミレーションしてみたいのですが、
エネルギー消費性能計算プログラムや、QPEXの
シュミレーションソフトでは
そこまでの機能はありません。
しかし
理論上は下がります。
(^^)/
つまり、
一種換気の全熱交換型というのは、
外気の温度、湿度の影響を受けにくく、
新鮮な空気を導入でき、
冷暖房負荷も低減できるといった
夢のような換気システムなのです。
従ってリベストでは
一種換気の全熱式としております。
なかなか詳しく説明する機会がなかったので、
ブログにてご紹介させていただきました。
以上、最後までお読み頂き
ありがとうございました。
m(__)m
設計部 佐々木です。
今日は弊社で使用している
換気システムについてご紹介します。
そもそも、
住宅の24時間換気というのは、
2003年に建築基準法で義務付けられた、
住宅の居室を2時間に1回換気する。
といった法律に基づいて設置されております。
法律で義務付けられていなかったとしても
高気密高断熱住宅を
建てている弊社では
建物の換気は非常に重要な
性能の一つになります。
24時間換気の中には
大きく分けると3種類あります。
第一種換気(機械給気、機械排気)
第二種換気(機械給気、自然排気)
第三種換気(自然給気、機械排気)
![](https://www.live-best.co.jp/blog/labo/bi-data/img/t_20210731193150_w_350_h_148_736kf1p8dbgsrv4n.jpg)
一種換気の中にも
熱交換型と、熱交換をしない
方式があります。
更に熱交換型の換気の中にも
顕熱式のみの換気と
潜熱を含めた全熱式の
換気があります。
簡単に申しますと、
顕熱とは、温度で湿度の影響を受けない熱
全熱とは、温度と湿度の両方のこと。
弊社リベストでは、
全熱式の熱交換換気システムを
使用しております。
![](https://www.live-best.co.jp/blog/labo/bi-data/img/t_20210731193306_w_350_h_147_ebvttbhczy836cym.png)
まず、顕熱についてですが、
熱交換型の換気は
外気が33度の時に、室内に約27.4度の
空気を給気します。
熱交換のついていない換気では、
33度の空気がダイレクトに
室内に給気されます。
その差は5.6度で、
2時間に1回の空気の入れ替わりがある
換気量ですので、熱交換型の換気システムは
冷房負荷を減らす事が出来ます。
次に、潜熱ですが、
外気33度85%の空気が屋内に27.4度74%で
給気されます。
たった11%の低減か!
と思われるのですが、
1立米あたりの水分量で比較すると、
33度85% 30.3g/立米
27.4度74% 19.8g/立米
となり、
約34%の湿気を低減している
ことになります。
例えば同じ室温25度でも
50%の室内と、70%の室内では
快適性が全然違いますよね!
全熱式の熱交換換気は
快適な温湿度環境を作りやすい。
といったメリットがあります
![](https://www.live-best.co.jp/blog/labo/bi-libs/ckeditor/plugins/smiley/images/emoji_flair.gif)
しかも、電気代もお得です
![smiley smiley](https://www.live-best.co.jp/blog/labo/bi-libs/ckeditor/plugins/smiley/images/emoji_sun.gif)
後ほど説明します。
夏だけでなく冬場も
威力を発揮します。
顕熱のみの熱交換換気では、
室内で調理した水蒸気や、
室内で物干しした水分を
全て外部に排出しているのに、
加湿器によって屋内を加湿する。
これって凄く無駄ですよね!
全熱式の熱交換換気であれば、
外部に排出する水分も抑えることが
出来るため、
加湿器を使用することが
ほぼありません。
冬場に屋内に物干しをすれば
湿度40~45%は保つ事が出来ます。
大切な電気代を計算してみます。
条件は同じ性能(UA値0.25)で127㎡(約38坪)の
建物で換気方式を変えて
一次消費エネルギーと電気代を
1年間でシュミレーションしてみます。
冷暖房方式は全館連続運転です。
電気代は1MJ=3.07円として計算
第三種換気(自然給気、機械排気)
暖房時 一次消費エネルギー 32,935MJ
冷房時 一次消費エネルギー 1,908MJ
換気 一次消費エネルギー 1,093MJ
合計 35,936MJ
電気代にすると、
110,323円(1年の冷暖房+換気)
第一種換気(熱交換無し)
暖房時 一次消費エネルギー 32,935MJ
冷房時 一次消費エネルギー 1,908MJ
換気 一次消費エネルギー 4,192MJ
合計 39,035MJ
電気代にすると、
119,837円(1年の冷暖房+換気)
第一種換気(熱交換有り)
暖房時 一次消費エネルギー 26,071MJ
冷房時 一次消費エネルギー 1,908MJ
換気 一次消費エネルギー 4,192MJ
合計 32,171MJ
電気代にすると
98,764円(1年の冷暖房+換気)
となります。
まず、一種換気との比較ですが、
一種換気は換気のエネルギーは少ないのですが、
熱交換が付いていない為、
暖房負荷が大きく、
全体でも約11万円の冷暖房+換気となります。
次に一種の熱交換無しは
換気のエネルギーも大きく、暖房負荷も
大きい為、約12万円と一番高くなります。
最後に一種換気の熱交換有りは、
暖房時のエネルギー消費が少なくなり、
換気でエネルギーが掛かったとしても
十分に他の換気方法より
一次消費エネルギーを減らすことが
できます。
更に全熱式を
シュミレーションしてみたいのですが、
エネルギー消費性能計算プログラムや、QPEXの
シュミレーションソフトでは
そこまでの機能はありません。
しかし
理論上は下がります。
(^^)/
つまり、
一種換気の全熱交換型というのは、
外気の温度、湿度の影響を受けにくく、
新鮮な空気を導入でき、
冷暖房負荷も低減できるといった
夢のような換気システムなのです。
従ってリベストでは
一種換気の全熱式としております。
なかなか詳しく説明する機会がなかったので、
ブログにてご紹介させていただきました。
以上、最後までお読み頂き
ありがとうございました。
m(__)m