居心地のいいリビングをつくる照明の黄金ルール

居心地のいいリビングをつくる照明の黄金ルール

寒暖差が特に激しい季節になりましたね。皆様体調管理は大丈夫でしょうか?

今日も明るく元気に頑張っていきましょう。柴田です。

さて、本日は『居心地のいいリビングをつくる照明の黄金ルール』という事で照明のことについて少し触れていきたいと思います。

せっかくこだわって決めた間取りや壁紙。それなのに、「夜になると、なんだか思ったより落ち着かない空間になってしまう...」という失敗談、実は少なくありません。

その原因の多くは「照明の選び方と配置」にあります。

今回は、失敗しないリビングの照明計画について、科学的な根拠も交えながら分かりやすく解説しようと思います!

1. なぜ「一室一灯」だとおしゃれに見えないのか?

日本の昔ながらの住宅に多かったのが、天井の真ん中に大きなシーリングライトを1つポンとつける「一室一灯」のスタイルです。部屋全体が均一に明るくなるため便利ではあるのですが、実はこれが「お部屋のムード」を消してしまう原因になります。

人間は、空間の中に「明るいところ」と「暗いところ(影)」のメリハリがある方が、奥行きを感じ、リラックスできる習性を持っています。

空間全体をのっぺりと照らしてしまうと、ホテルのような洗練された雰囲気や、カフェのような居心地のよさは生まれにくくなってしまうのです。

2. 居心地よさを科学する「一室多灯(分散照明)」のすすめ

そこでおすすめしたいのが、複数の照明を組み合わせる「一室多灯(いっしつたとう)」の考え方です。

・ベースライト(全体を照らす): すっきりしたダウンライトなど

・タスクライト(作業する場所を照らす): 手元を照らすペンダントライトやスタンドライト

・アセントライト(雰囲気を出す): 壁や間接照明で空間に表情をつける

これらを組み合わせることで、時間帯や用途(子どもの勉強、大人の晩酌、映画鑑賞など)に合わせて、お部屋の表情をガラリと変えることができます。

【科学的な根拠】光の色と明るさが脳に与える影響

照明を選ぶ際、絶対に外せないのが「色(色温度)」と「明るさ(照度)」のバランスです。これには、照明デザインの基礎となる生理学的な指標「クルイトフの快適領域」が深く関係しています。

クルイトフの快適領域とは?

オランダの物理学者クルイトフが導き出した、人間が「心地よい」と感じる【光の色(色温度:K)】と【明るさ(照度:lx)】のバランスを示したものです。

・暗めの部屋(低照度): オレンジ色の光(電球色)にすることで、温かみのある心地よさを感じます。

・明るい部屋(高照度): 幅広い光の色が馴染みますが、オレンジ色の光のまま明るさを上げすぎると「暑苦しさ」を感じやすくなります。

この領域から外れてしまうと、人間は本能的に不快感を覚えます。例えば、''「暗い部屋なのに青白い光」だと陰気で寒々しく感じ、逆に「オレンジ色の光なのに、煌々と明るすぎる」と暑苦しく不自然なギラつきを感じてしまう''のです。

最も身近で分かりやすいイメージをするならば、サウナだと思います!

サウナ室の照明をオレンジ色にすることで、炎のゆらぎのようなリラックス効果や、副交感神経を優位にして心身を深く落ち着かせる効果が得られるそうです。

照明選びは体にも影響を与えるので意外と大事なポイントなのです。

シーン別:おすすめの照明バランス

この法則や、日本の照明基準である「JIS Z 9110:2024(照明基準総則)」をもとに、ご自身の暮らしのシーンに合わせて以下のバランスを意識すると失敗がなくなります。

空間・シーン推奨される明るさ(照度)推奨される光の色(色温度)期待される効果
リビングでのくつろぎ100 〜 200 lx

電球色

(約2700K〜3000K)

リラックス効果、安心感
勉強・デスクワーク500 lx

昼白色〜昼光色

(約4000K〜5000K)

集中力アップ、作業効率向上
食事(ダイニング)200 〜 300 lx

温白色〜電球色

(約3000K〜3500K)

料理が美味しそうに見える

ポイント:「調光・調色機能」はケチらない

「リビングはリラックスする場所だから電球色だけでいい」と決めてしまうと、お子様がリビング学習をするときに明るさが足りず、目が疲れやすくなってしまいます。

リビングのように多目的に使う空間こそ、明るさと色味を自由に変えられる「調色・調光機能付き」の照明、あるいはシーンに合わせてワンタップで切り替えられるスイッチの導入がおすすめです。

まとめ:照明は「器具」ではなく「暮らしのシーン」を選ぶもの

照明計画のゴールは、おしゃれな器具を選ぶことではありません。「その場所で、家族がどんな時間を過ごしたいか」を具現化することです。

これがいい!といった雰囲気などが無ければ「調色・調光機能付き」の照明がシーン別に合わせられるのでおすすめです。

気になることがあれば、ぜひお気軽に当社の設計士・コーディネーターにご相談ください。

あなたの理想の暮らしに合わせた、最適な光のプランをご提案いたします!