投稿日
2026.03.30
設計部
窓による光熱費の影響
日の出時刻も早くなり
朝ランニング🏃♂️➡️が出来る季節になって
毎日ワクワク5時起床の
設計部長:佐々木です。
弊社で新築住宅をご検討中の皆様
建築中の皆様が
弊社住宅プランをご覧になった際に、
『窓が小さい』
『窓をケチって少ない』
と感じている方はいますでしょうか?
僕は全てのプランの図面チェック
添削・修正指導させて頂いておりまして
その根拠について
本日はご説明させて頂きますm(__)m
出来るだけ分かりやすく
弊社規格住宅の図面を元に
窓配置
窓サイズを変更した場合に
年間の冷暖房光熱費がどれくらい
変わるかを
シュミレーションソフトQPEXを
使用してご説明します。
※シュミレーション条件
・奥州市江刺(Ⅳ地域)
・窓ガラスは全て同じLowEガラス
・隣棟の影響は無し
・窓以外の断熱仕様は全て同じ
・Ua値は比較の為小数点第3位まで表示
・消費エネルギーはギガジュール【GJ】
→消費電力量【kwh】に変換し
2026年3月の東北電力の平均単価【よりそうスマートタイム】
35円として計算
(燃料調整費・再エネ賦課金・政府補助金を含む)
※各シュミレーション結果は一番最後に表にまとめてあります。
❶弊社の規格プラン
33-Fi16(施工面積33.81坪)の
標準のままでは
Ua値:0.236w/㎡・k
暖房エネルギー:13,719MJ
冷房エネルギー:1,183MJ
暖房費用:133,486円
冷房費:11,511円
合計の年間冷暖房費:144,996円 となります。
❷このプランで東面・西面のまどを全て
巾1.69m×高0.97mのTF窓に変更すると、
Ua値:0.247w/㎡・k
暖房エネルギー:13,897MJ
冷房エネルギー:1,327MJ
暖房費用:135,218円
冷房費:12,912円
合計の年間冷暖房費:148,130円
(標準+3,134円)となります。
はやり、東西面の窓を大きくすると
暖房負荷・冷房負荷共に大きくなり、
年間では3100円以上の光熱費の悪化になります。
❸次は1階の南面3か所の窓を
床~天井までの2.43mに変更した場合は、
Ua値:0.242w/㎡・k
暖房エネルギー:13,461MJ
冷房エネルギー:1,243MJ
暖房費用:130,976円
冷房費:12,094円
合計の年間冷暖房費:143,070円
(標準-1,926円)となります。
南面の窓を大きくすることは
冬場の日射が多く入り
暖房の負荷を低減させる為
窓が大きいとUa値は悪化するが
光熱費は1900円程安くなります。
❹は、❸のプランをよりパッシブ的な
考えで南面の窓上部に庇を設け、
太陽高度の高い夏季の日射を遮蔽し
南の窓を日射取得型のガラスにした場合は
Ua値:0.240w/㎡・k
暖房エネルギー:13,382MJ
冷房エネルギー:1,180MJ
暖房費用:130,207円
冷房費:11,481円
合計の年間冷暖房費:141,688円
(標準-3,308円)となります。
南面の窓を大きくすることと
庇+日射取得ガラスにすることで
暖房時・冷房時共に光熱費を
下げる事が出来ます。
※但し日射取得型ダブルLowEガラスはオプション対応と
させて頂いておりますm(__)m
❺僕のお勧め仕様で
1階南面の3つの窓を高2.03m→高2.43mのハイサッシ
2階南面の3つの窓を高0.97m→高1.17mにする
東面・西面の窓は無し
北側の洋室窓を巾1.235m×0.97m→巾1.69m×高0.97m
つまり、南面の窓で日射取得、東西面は削除
北面で採光を補う。という考えです。
Ua値:0.240w/㎡・k
暖房エネルギー:13,164MJ
冷房エネルギー:1,174MJ
暖房費用:128,086円
冷房費:11,423円
合計の年間冷暖房費:139,509円
(標準-5,488円)となります。
勿論ですが、南側の下屋・庇を
設置して夏季の日射遮蔽を
することはマストで考えて頂きたいです。
まとめ
従って、5件のシュミレーションを行い
窓の配置・大きさの工夫で光熱費を
下げる方法としては
・南面の窓は積極的に大きくする
・東西面の不要な窓は無くす
・北面は採光確保の窓を設置
というのが
コストアップせずに光熱費を下げる方法となります。
前述のように
『窓が小さい』
『窓をケチって少ない』
と感じていたお客様のプランには上記の理由が有り
提案しておりました。
もちろん、地域性がありますので
これは寒冷地寄りの考え方になります。
あくまで僕のお勧めは土地の条件を考慮して
おりませんので、
・西面に岩手山が見える。
・南面に集合住宅があり覗かれ感が気になる。
などの条件は考慮しておりませんので
そういった条件は弊社の優秀な設計スタッフにご相談ください。
きっと、土地の条件を読み解き最適な
窓配置をご提案する事が出来ます。
弊社建物は超高断熱の建物になっている為
冬の寒さは特に問題ないのですが、
様々な有識者の意見としては夏が更に高温化する
ことと、真夏日・夏日が毎年増加するだろう
との事です。
従って、夏の日差しをどう遮るか?
(東西面の窓と南面の日射遮蔽)が今後の
建物設計ではより重要になってきます。
専門用語と数字の多いブログと
なってしまいましたが
更にご興味のある方はお気軽に
設計部佐々木までお尋ね下さいm(__)m





